2015/3/21 土曜日

メルケル首相の言葉

Filed under: 70歳代が考えること — mizusawa @ 9:06:35

少し時間が経過したが、メルケル首相が久しぶりに日本を訪問し、第二次世界大戦後に近隣諸国と仲良くすることの大切さを話してくれたことが、大変良かったと思う。安倍首相が戦後70年談話に独自色を出したいとしてどのような文言になるのがジャーナリズムが騒いでいる。安倍政権が誕生してから中国、韓国と政治レベルで険悪な状態が継続していて、尖閣諸島、竹島の問題でデッドロックに陥っている状態だった。しかし最近は中国との関係が実質的に変化してきていると感じている。旧正月で中国人旅行者が沢山日本を訪問して買い物し、日本経済向上に貢献してくれている。中国と日本の防衛当局者同士の定期的な情報交換の場も設けられたとニュースで紹介していた。中国主導の国際金融機関設立に欧米の国々も参加し始めている。中国は尖閣諸島の件で政治的な対立点があるものの、実質的には国際経済の面で実力を蓄えつつあり、その影響力を無視することは不可能であると感じざるを得ない。だったら、安倍首相の戦後70年談話で古い日本人のプライドを取るのか、それとも今後の日本の若い世代にとって望ましい近隣諸国との友好関係とりわけ経済面での協力関係を選ぶのかといえば、友好関係である。安倍首相は公人であるから、現代の日本人を代表した発言であると同時に昔の日本人が失敗した事実を懸念なく認めることもしてほしい。なぜなら、そのことで次の世代に負の遺産を少しでも減らせるからである。メルケルさんの言葉が多くの日本人の心を揺さぶったと思う。

2015/2/25 水曜日

西川大臣の責任追及

Filed under: 70歳代が考えること — mizusawa @ 20:38:48

国会で論戦が始まったとたんに、西川大臣が辞職した。2月24日のニュースでは来年度の予算成立がスケジュール上難しくなったと報道している。政治資金規正法違反だから国会で責任を追及するのは当然だとしているようだが、責任追及を居丈高に主張して野党は予算審議という本来の業務をおろそかにしている。日本の国会はこのような無駄な時間に明け暮れるといういつものパターンにまた入ってしまった。いっそのこと政治資金規正法に違反した疑いが認められるときには、時間制限付きで責任追及の議論をして、2時間も議論したらその先は国会での議論はやめにして検察に任せることと法律で決めたらどうだろうか。
民主党の議員が先のイスラム国による日本人殺害事件について政府の責任を追及している様子もテレビで見た。私は政府の対応は良かったとの印象をもっている。法人保護の責任が日本政府にあると言ってもイスラム国のような乱暴な振る舞いで目立とうとする相手に今回以上の対処は不可能である。政府幹部が選挙活動をしていたために法人保護の手抜かりがあったのではないかという追及の仕方は、民主党が置かれた苦しい立場そのものを如実に示していると感じた。民主党がイスラム国を非難したら国民の支持を得られるだろうが、この件で政府を非難することが国民の支持を得ることにはならないだろう。むしろ些細なことを大げさに取り上げている様子から政治を任せるレベルにはない政党であるという印象だ。
戦争中に生まれたわが身にとって戦後70年は平和な日本であった。私は憲法9条平和憲法に守られてきたと感じているし、9条は大切だと思ってきた。しかしISISにしろ、ロシアのウクライナにおける戦争、それにテロが日常的な現代社会では9条を俗人が守り続けるのは困難ではないかと感じ始めている。安倍首相が進めようとしている憲法見直しの方向を世界が後押ししていると感じてしまう。

2015/1/3 土曜日

キッシンジャー氏の提言

Filed under: 70歳代が考えること — mizusawa @ 18:06:21

91歳キッシンジャー氏の提言が1月3日土曜読売新聞トップページに「日本の役割 熟慮の時」というタイトルで掲載されていた。私が生まれたときには第二次世界大戦の真っただ中だったから、その後の日本の発展について71歳の現在不思議で仕方がないと感じることがある。それは最近のアラブ諸国における内戦や戦争である。戦争に負けた日本が繁栄し、そのような経験の無い国々で戦争が続いており、いつまでたっても平和な国を作ることができない現実がある。キッシンジャー氏はその様子を「米国が日本を作り直したのではない。日本自身が、自らの伝統的な価値観の中で、新たな状況、国際秩序に対応したのだ。」としている。昨年末に京都を散策する機会に恵まれた。タクシー運転手が京都は米国の有識者の希望で爆撃を免れたと話していた。西芳寺(苔寺)をはじめて訪問し、庭園の美しさを鑑賞する審美眼に欠けている我が身でも素晴らしく綺麗だと感じた。スティーブジョブスが家族を連れて苔寺を何回も訪れたと聞いて、我が身は日本人の伝統を知らないままに西欧の研究開発に追いつけ追い越せと仕事をしてきたことを知らされた。キッシンジャー氏の指摘では「日本は米国中心の連合国軍総司令部(GHQ)の権威を利用し、自らの力で国家の現代化を進め、復興を急いだ。」とある。日本の官僚に対して批判すれば議員が増えると考えている政党が野党にいるが、戦後70年間の実績は動かしがたい成果であろう。現在でも占領下のように米国基地が多数存在する日本において、荒廃した国土からどのように政策を進めて経済を発展させてきたのか、戦争の絶えないアラブ諸国に官僚の極意を伝えるミッション(インポッシブル?)が日本にはあると思う。世界平和を祈る!

2014/12/19 金曜日

野党の見識

Filed under: 70歳代が考えること — mizusawa @ 20:37:21

衆議院選で自民党と公明党が圧勝した。そうしたらまたも野党は巨大与党に対抗できる勢力を結集しなければならない、という昔からの議論が復活したようだ。そもそも今回の衆議院選で野党が大敗したのは、民主党が政権を取った前々回の衆議院選挙後、無理やり考え方の異なる野党が見かけ上集結し、政権をとるやいなや「烏合の衆」の本来の姿を国民の前にさらしたことが原因であった。政党は政治に対する見識を一にする政治家の集まりでなければ政治はできない。このことは民主党が政権を取った数年間で国民は十分に知った。したがって弱小勢力の野党が集まって自民党公明党に対応する人数集めをしたところであの民主党政権が少し衣替えしただけで期待できない。むろん自民党公明党がおごり政治を始めれば他に選択肢のない国民はまた新しい衣替え民主党に政権を付託する可能性は残されている。しかし当面は安倍総理が分かりやすい説明を国民にしながら努力しているポーズが感じられ、一方の野党と言えば「烏合の衆」が再度「人集めの方策」があたかも政治のように発言している。このような状況だから個人的には賛同しかねる共産党が議席を伸ばしたのは当然である。政府の進める政策に対して何事も反対を発言するだけでも主張は終始一貫している。つまり烏合の衆よりは多少まし、ということが国民の投票結果を示している。今回の選挙で敗れはしたものの何とか選挙で選ばれ「人集め」について奔走する野党大物政治家を次回の衆議院選挙ですべて落選させることになる、新しい政党を立ち上げようという若者のグループが誕生することを期待したい。断っておくが現在の「次世代の党」ではない。未来を創造する若者の政党の誕生を強く期待する。

2014/11/22 土曜日

衆議院の解散

Filed under: 70歳代が考えること — mizusawa @ 21:47:05

昨日国会で衆議院の解散となった。今回の解散は大義がないと野党が批判しているという。人生71年ほぼ浮動票、どちらかというと現政権に対立する野党側に投票してきた我が身であるが、今回は安倍さんつまり自民党に投票することに早々に決めてしまった。会社勤めを経験し、大学で教育にも携わり、大きな仕事は2年程度では完成しないことを重々経験してきたことがその理由である。日本経済を10年以上続いたデフレから脱却させるのは「今が正念場である」という説明にも納得する。他の理由は魅力的な主張や説明が聞こえる野党が全く存在しないことである。民主党は政権にあったときに散々ダメな政治を繰り返し、その民主党が安倍さんを批判しても民主党が実行できる政策があるはずがない、と全く信用できない。維新の党は江田代表がテレビニュースに登場するが、世話になったみんなの党から衣替えをして維新の党首になったような、つまり周囲の様子を見て自分の都合で転職を繰り返すような人材に信用できる人が居るはずがない、と切り捨てざるをえない。橋下さんが登場すれば若干印象が異なるが、江田代表は語り口から傲慢さを感じる。この人ならついていきたいというリーダの魅力を感じない。次世代の党は石原さんの出馬に頼らざるを得ない高齢化社会の典型だからといって、高齢者の我が身でも若い人中心の政党が好ましい。みんなの党は何をやっているのだろうか。渡辺さん一人になってもみんなの党として選挙戦を戦うくらいの気合が欲しい。渡辺さん一人のみんなの党が選挙の戦線を構築したら、部下に見捨てられて討死覚悟で必死に戦う渡辺さんのみんなの党に同情票が集まろう。個人的には自民党ないしみんなの党と選択肢が増え迷うかも知れない。

2014/10/24 金曜日

健康寿命71歳「最後の晩餐」

Filed under: 熟年の健康 — mizusawa @ 13:01:28

日本人の平均寿命は男子で81歳と最近報道された。また一月ほど前に「健康寿命」71歳であるとテレビニュースで流れていた。人生が最後の10年となった現在、年代の若い人に会って「お元気ですね」と言われたときに「イヤー、私は健康寿命71歳でしてね・・・」と何回か切り出してみた。相手は困惑した表情になる。とりあえず話を続けて「健康寿命というのをご存知ですか?」と聞くと先方は興味がなさそうだ。「高齢者が一人で自律して生活できる状態を健康寿命というんです」。続けて「奥様に食事の準備をすべて任せてただ食べるだけでは健康寿命とは言えないと思いますよ・・・」この会話も若い世代にはあまりインパクトがない。しかし60歳代から70歳代には大きな反響がある。私自身自律して生活できる状態かどうか毎日確認するためにかなりの頻度で食事の支度をする。お味噌汁は極めて簡単な料理だ。小さなお鍋にお水を入れてガスコンロにかけ、カボチャ、お芋、お豆腐のどれかを適当に切り刻んでお湯の中に入れる。具が沸いたらお味噌を入れる、とそれだけだ。野菜炒めも簡単な調理だ。大きな中華鍋をガスコンロにおいて火をつける。味付けのためにベーコンを適当に刻んで鍋に入れ、そのあと冷蔵庫の中にある消費期限の切れた野菜から取り出して順番に切り刻み鍋に入れる。肉類も同じ手順だ。塩など調味料は入れない。高血圧に塩は大敵だと言われている。健康寿命の平均年齢71歳になった我が身としては、調理も健康寿命確認の一つの手段となった。自分で料理すると毎回同じような味気ない食事となるが、これが我が身の「最後の晩餐」である。何よりも女房がご機嫌になるのが健康の良薬・・・に違いない。

2014/9/6 土曜日

運動が脳を復活させる(3)

Filed under: 熟年の健康 — mizusawa @ 14:21:13

227ページからは高齢者の「感情能力の低下」について3ページほど記述している。
年をとると気難しくなるのは良くあることだ。女性ではエストロゲンホルモン、男性ではテストステロンが年とともに減少し、活気や興味が失われていく。そして痴呆へとつながる。体力や活力の低下を意識すると何事にもチャレンジすることに消極的になるものだ。しかしチャレンジすることで年配者の気持ちの脆弱性を改善することにつながる。
本には自宅の外に出て運動することの大切さを説明している。
高齢者にとって運動が重要な理由は特に年とともに減少するドーパミンを復活させるからだ。ドーパミンは感謝とモチベーションにかかわる神経情報の伝達に重要な役割を果たしている。
介護施設に入っている高齢者に運動させようとドアをノックしても一人で部屋に閉じこもっている例が触れられている。96歳で他界した父もそのような生活を送っていた。80歳代になって奥様の介護をしながら冬にはスキーを楽しみ、夏にはゴルフで体力を鍛えている例も紹介されている。痴呆になりたくなかったら積極的に外を歩き回り、色々な人に接触して会話を楽しみ、適度な運動を毎日して暮しなさいという。
今日の日差しはジョギングには少し強いがそれでは出かけてくることにしようか。

2014/8/31 日曜日

運動が脳を復活させる(2)

Filed under: 熟年の健康 — mizusawa @ 10:30:55

224ページから高齢者の「認識能力の低下」について3ページほどの説明がある。
1995年に70歳から81歳の看護婦経験者18766名の女性に対して認識能力と運動との関係について調べた研究報告がある。成人時代に定期的に運動した人は年を重ねても頭脳が明晰である。頭脳の活動が明晰な女性の平均レベルの運動量は1週間に12時間のウオーキング、あるいは4時間のランニングであった。この調査を実施したWeuve氏は、一週間に1時間半のウオーキングでも同様の効果を実感できる、と述べている。
脳のニューロン活動について次のように説明している。
ラットの実験では脳細胞のneurogenesis(神経新生)は年齢とともに急激に低下する。どの神経幹細胞もいずれ死滅する運命にある。その利用割合は25%から50歳代で8%に減少する。さらに65歳で4%となる。
脳の容積についてはこのような説明だ。
人は40歳代から70歳まで10年ごとに平均5%減少する。そして70歳を超えると何らかの事情でその様子は加速する。
筆者の説明ではアクティブな人はこのような年齢による脳の働きの低下速度を穏やかにすることができる。脳の細胞が定期的に適度なストレスを与えられることは良いことで、より強いストレスに耐える準備ができる。運動することは脳内の細胞ネットワークに刺激を与えて細胞間につながりを作り成長させる。血の流れが良くなることで活性化する。年齢を経た脳は脆弱になっているので、若い時代よりも一層運動による活性化の効果が期待できる。エクササイズは予防薬として働く。老化は防げないが、運動は有効な一つの手段である。
今の若者は…と嘆く年配者は昔から居る。すでに脳の活動が大幅に低下していることの証であろう。自分の脳がどの程度レベルが低下しているのか気になるが、現状で満足するしかなかろう。

2014/8/24 日曜日

運動が脳を復活させる

Filed under: 熟年の健康 — mizusawa @ 15:59:31

友人から運動と脳の活力の関係を論じた本を紹介してもらった。
JPARK! How exercise will improve the performance of your brain
Dr John J. Ratey and Eric Hagerman
Quercus
2008年にLondonの出版社で出版された本でAmazonで1000円程度で入手できた。
興味があったのはジョギングを日課にしている自身の運動が71歳になって急速に衰えていく自分の脳レベルの維持に役立っているかどうかであった。第一章から読んでみたら学校に通う若者の脳が朝の運動によって勉学のレベルが向上しているという実験を紹介していた。若者が勉強する前に朝早起きして脈拍が最高レベルになるような運動をするのだという。ラジオ体操レベルでも目を覚ますのに有効だろうとこの実験結果の解釈には若干疑問をもった。
高齢者向けの記述を探したらほぼ最後の章で触れていた。219ページの終わり付近から以下の記述がある。
平均的な75歳高齢者は、3種類の慢性病を患い、5種類の処方薬を飲んでいるとCDC(Centers for Disease Control)の報告に書かれている。65歳以上では大半が高血圧で、3分の2が太りすぎ、20%が糖尿病である。死因は多い順に心臓疾患、癌、脳卒中で、この年代の死因の61%を占めている。すでに世間で知られているが、喫煙、運動不足、食生活の乱れが原因である。そして最近の研究で生活習慣の乱れが年を重ねるとともに顕在化する精神疾患の原因となることがわかってきた。…体を壊していくこれらの病気の原因は同時に脳の働きも壊していく。…心臓血管や糖尿病の多くの原因は同時に高齢者の神経変性による疾患の原因でもある。
我が身に照らして考えると高血圧、太りすぎは合致し、かろうじてジョギングにより母親がかかった糖尿病だけは回避している。精神疾患について自身で判断できるかどうか疑問だが、ボケや痴ほう症にはなりたくない。だとするとなおさらジョギングで体調を整えることを生活の中心にしなければ….

2014/7/10 木曜日

71歳のヨーロッパ旅行(13)

Filed under: 熟年旅行 — mizusawa @ 21:23:53

朝から雨模様だ。朝食後一眠りして朝10時にアムステルダム中心にある美術館に出かけた。オースト公園そばの駅から市電9番に乗り公園通りまで行った。市電の乗り降りはSUICAと同じようなカードを使う。乗車時に乗車券をチェックする丸印をタッチすると「ぷ」と確認音が鳴る。下車時にも同様にタッチすると「ぷぷ」と二度鳴る。乗車時は運転手ないしは車掌?の座席近くのドアから入り、下車時には別のドアから降りる。市電を降りるとプラットフォームが人一人の幅しかない狭い場所で、市電と反対側は自転車道となっているので、注意が必要だ。アムステルダム国立美術館は混んでいた。入場のための列が2か所にあり、どちらも30メートルほど並んでいた。片方は切符ありの列、他方は切符なしの列だった。館内に入ると5年がかりという修復作業が終了したモダンなイメージの建物だった。切符を買って音声ガイドを借りて右手の階段を上がる人の列についていくと2階の展示場だった。広いホールがあり、その次も大きなホールの両側に絵画が並んでいた。有名な絵画の説明文には3ケタの数字が書いてあり、音声ガイドにその数字を入力すると分かりやすい説明が、画像と音声で表示される。14時ころ地上階(日本の一階)のレストランで食事をすることにした。ここでもしばらく列をなして待った。メニューはサラダ類とドリンクだった。2階から1階と駆け足で回った。オランダの歴史のところどころに旧オランダ領だったアジア諸国にまじって日本文化が顔を出していた。種子島の鉄砲や長崎の出島の絵、それに浮世絵だ。
アムステルダム国立美術館
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帰りは徒歩で市電のレールを目印に宿まで戻った。途中で近くのスーパーに寄り半リットルの牛乳パックを買おうと店に入ったが、すべて1リットル以上のパックだった。明日スキポール空港からフランクフルト経由で帰国する。帰りの飛行機で体調が乱れるのではないかと若干心配だ。今回の旅行は何とか無事に終えることができた。(おわり)

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