2013/7/29 月曜日

人生最後の授業

Filed under: 若者に話したい仕事の経験 — mizusawa @ 10:29:25

大学院で「光ベンチャービジネス特論」を講義する最後の授業日となった。68歳で私立大学を定年退職、その後2年間は非常勤で大学院講義を一コマ担当し、最終授業の日になった。2000年4月から大学教員として採用され学生に専門知識を教えることの難しさを何度も感じた。3年生に授業で通信技術を教え、極基本的な内容を期末試験で出す。8割以上の学生には合格点を出す。その後私の研究室に配属された学生に簡単な質問を出す。「授業で話した内容だよ」と言ってもほとんどの学生は答えられない。机の下でスマートホンを操作してネットに聞いている。
「先生、専門学校と大学とはどう違うのですか?」と一人の学生が質問した時、即座に別の学生が答えた。「専門学校は現在の知識を教えるところ、大学は将来の新しい知識を理解できる能力を磨くところ」 私が「情報と社会」という授業で毎年繰り返して話した説明だ。このときは答えた学生が私の授業で説明があったと一言話してくれて、学生の知識として残っていた事実に驚いてしまった。教育は100の種を撒いてその一つが芽を出すことで成功なのだと思った。
大学での授業内容を充実する目的で文部科学省が色々な施策を講じている。その一つが学生による授業評価だ。専任教員として授業していた時の私の授業評価は常に大学全体の平均に及ばなかった。授業内容が学生の頭に残るように授業の進め方を工夫してみたが同じだった。非常勤として1年に一コマ「光ベンチャービジネス特論」を担当した昨年度の授業評価では初めて学校全体の平均を上回った。常勤の教員を退職してから授業評価の点数が改善した理由は、授業準備に費やすことのできる時間が増えたことしか考えられない。やっと教育ノウハウが身についてきたと思ったら人生最後の授業日となった。
通信の授業で期末試験が近づいてきたある日、「今日の授業はここまで」と言ったら女子学生が教壇に近づいてきて私に話した。「私は留年していて、就職先も内定をもらっているのですが、先生のこの授業で合格点が取れないと卒業できないので困るのです」 一種の脅しだったのかも知れない。合格点は出した。
4年生卒論研究で一向に研究室打ち合わせに出てこない学生がいた。学生を呼び出すと「親が倒れて一家を支えるために郷里に帰ってアルバイトをしています」 しかし卒論指導を受けない学生に卒論の単位を出すわけにはいかない、と説明したら学生は退学した。
別の学生は卒論指導にほとんど欠席し、卒論提出日に教員室に押しかけてきて、2時間土下座した。1ページも卒論を書いていないのに卒業させてほしいと要求してきた。「できない」と断ると他の教員に「卒業させてくれない」と相談に行ったそうだ。
ある日研究室にいつもの8時ころ来てみると様子がおかしい。いつもならガランとした廊下を事務職員が多数動き回っている。卒論でストレスがたまった10名あまりの学生が学内禁酒の掟を破ってトイレなどでソソウしてしまった。勢いあまって壁を壊した。私は教授会で騒動について指導教員として至らなかったと謝り、学生たちは1週間ほどの定額処分となった。
色々な学生に出会った。面白かった。頑張れよ!

2013/5/23 木曜日

日本と韓国の泥仕合

Filed under: 若者に話したい仕事の経験 — mizusawa @ 22:29:52

今日5月23日NHKTVニュースで韓国の有力紙が「日本に原爆が投下されたのは神の懲罰だ」と論説に掲載したと報道していた。広島と長崎の市長が冷静にコメントしていたのに若干救われた。竹島の問題で日韓関係がこじれ、維新の会の橋下共同代表が慰安婦問題でセンセーショナルな発言をしたことが、今回の韓国有力紙の論説につながっていると誰しも思うだろう。
橋下共同代表は維新の会がかっての勢いを失っていると石原共同代表が発言した時期から、またジャーナリズムに出番を作ろうと慰安婦問題を取り上げ、狙い通りセンセーショナルな話題になった。本人は事実を正しく説明しているのだと説明しているようだが、本来の目的が「維新の会を目立たせる」ことにあると誰しも理解するだろう。橋下代表が大阪府や大阪市の行政の在り方で発言しているときは「行政機関にありそうなことだ」と誰しもが橋下氏の発言が行政府の改革が必要なことを的確に表現していると感じたに違いない。そこには今回の慰安婦問題の取り上げ方のように「品位を失った」と感じさせる側面はなかった。
例え橋下代表が主張するように慰安婦問題が正しい歴史認識だとしても、日本の有力な政治家の一人がこのような発言をすることで、日本国民全体が「品位がない国民」と韓国やその他の国々から思われるのは残念なことだ。その意味で広島、長崎の市長の今回の反応は「日本国民の品位」を保ってくれた。
一方韓国有力紙の論説は韓国にも橋下氏と同じように目立ちたがり屋がいることを証明してくれた。日本の品位を下げる橋下氏と韓国の品位を下げる論説委員と同じような人種が低いレベルで競い合っている。世界は日本と韓国の泥試合に苦笑しているだろう。

2013/5/8 水曜日

川口氏解任案

Filed under: 若者に話したい仕事の経験 — mizusawa @ 20:00:58

参議院野党は選挙を控えて焦っている。川口参院環境委員長の解任決議案を野党7党が共同提出したと本日5月8日水曜日読売新聞1面に書いてある。川口氏が中国要人との対談のためであったという安倍首相の説明は分かりやすいし、高村氏が今の中国と日本にギクシャクした関係があることへの対応が非常に重要である、というテレビニュースで流れた説明も誰でも理解できる。参議院側で解任決議案の取りまとめに走った議員は参議院選を控えて少しでも得点しようと焦ったとしか見えない。川口氏が自ら辞職する必要はない。参議院の議決で野党から欠席者や造反者がどの程度出てくるかが焦点になろう。何しろ民主党からの離脱者が相次いでいるのだから、これを契機にさらに民主党が内部崩壊を加速させることになるかも知れない。焦点は川口氏の解任ではなく、参議院の内部崩壊だろう。

2012/9/27 木曜日

尖閣諸島問題(2)

Filed under: 若者に話したい仕事の経験 — mizusawa @ 22:47:19

本日9月27日21時のNHK-TVニュースで気になる情報が流れた。米国のアーミテージ氏が沖縄を日本に返還した時に、尖閣諸島の施政権は日本に返還したが領有権については触れなかったと話していた。
これが米国の認識だとすれば、日本政府が尖閣諸島の領有権については日本固有の領土であるとする従来からの主張に微妙に影響が出る。日本人が日本固有の領土だと主張するのは当然だが、中国や台湾が領土や領海と主張することを頭から否定できるものではない可能性が出てきた。
この点をどのように解釈するかで尖閣問題、ひいては日本やアジアの繁栄は大きく岐路に立つことになろう。
一つめの選択肢は、尖閣諸島については日本固有の領土であるという従来からの主張に日本政府が固執し、隣国中国や台湾との話し合いや妥協を一切受け付けない態度を貫くことだ。野田総理は本日の国連での演説でもその主張を繰り返した。
二つ目の選択肢は尖閣諸島を日本・中国・台湾で共有するという大胆な案だ。施政権は日本のものとして管理するが、自治体が政府に認可を求める特別区のような扱いで、中国・台湾の漁船が日本の漁船と一緒に台風から避難できるような港を作り三国の漁師を守る。
第二の案に対して石原都知事は全く認められないと反乱するだろうし、自民党総裁に選出された安倍氏は中国への敵対心を態度に示して軍備拡充や日本に海兵隊組織を作ることに邁進するかも知れない。
難しい領土問題に果敢に取り組んで次の総理が万が一にも第二の案が実現できれば、韓国との竹島問題、ロシアとの北方領土問題も同様な政治的妥協で平和的に解決できる可能性がある。
日本の政治家がアジアの平和を目指して外交交渉ができるだろうか。ナショナリズムは選挙では票集めに有効である。しかし真の平和には結びつかず、日本人の自己満足に終わる危険性をはらんでいる。
第二の選択肢を選挙公約にする政党が出てきたら、そこに一票を投じよう。

2012/9/16 日曜日

尖閣諸島問題

Filed under: 若者に話したい仕事の経験 — mizusawa @ 20:11:32

日本政府による尖閣諸島国有化が原因で中国のデモが過激化してると大々的に報道されている。昨晩のTV放送では、中国の日本研究会合で、中国軍のメンバーが今後10年以内に尖閣諸島問題で日本と中国との小規模な戦争がありうると説明している様子が報道されていた。
中国側が軍隊の派遣と小規模とは言え戦闘に備えることを公言している以上、おっとりした日本政府でもそれなりに戦闘に備えて準備せざるを得ないことになろう。中国での日本を非難する過激化したデモは、自民党5名の総裁候補全てが「日本の領土を守る」と発言せざるを得ない環境を作っている。そもそもの原因は石原都知事の行動であるが、ある意味で日本人の共感を得た。その結果日本全体が領土を守るという「軍備増強」を是とする第二次世界大戦以来の平和憲法を放棄しかねない日本国民の危機感を育てる環境になりつつある。
中国国内に進出した日本企業は数多く、今回の日本を敵視する中国デモにどのように対応するか悩んでいるに違いない。
私の提案は次のように考えることだ。
中国の巨大市場欲しさにズルズルと居残ることは辞めるべきだ。日本ブランドで商売することは今後の中国市場では禁止的だ。日本ブランドを中国国内で使うことはやめ、日本企業との友好関係を維持できる中国企業のブランドに切り替えるべきだ。
幸いというか不幸というか、今後中国の巨大市場は人件費の高騰など単なる過激デモ以外にも問題が予見される。今回の中国デモは、中国に於ける日本企業のビジネスに対して方向転換を迫る重要なきっかけを与えた。東南アジアでは中国を追いかけるように新しく経済成長が望めるタイ、ベトナム、インドネシア、マレーシア、フィリッピン、インドなど多くの親日的な国々がある。これらの国々に日本企業は中国工場を移転させる決断の時だ。日本のビジネスと技術をこれらアジア諸国に供与して、ともに成長するビジネスへと大きく方向転換する時期となった。
尖閣諸島に端を発した中国過激デモは日本企業のビジネスのあり方に方向転換の必要性を教えてくれている。

2012/8/25 土曜日

竹島問題(その3)

Filed under: 若者に話したい仕事の経験 — mizusawa @ 14:38:23

野田総理は昨日8月24日夕刻記者会見し、韓国が竹島を「不法占拠」していると明言した。首相による領土・領海に関する記者会見が異例であると本日読売新聞一面に書いてある。
今回の竹島問題は韓国の李明博大統領が野田総理にはからずもくれた内政問題・難しい外交課題を解決するチャンスだ。ただし、このチャンスを活かすには迅速な野田総理の動きが必須だ。武田信玄の「疾如風、徐如林、侵掠如火、不動如山」を実践しないとチャンスを失う。野田総理が記者会見した「異例」だけでは何も解決しない。
・野田政権は自民党・公明党から衆議院の早期解散を求められている。しかし現状のままで解散すると選挙で大敗する可能性が高いので民主党内部では早期解散に反対する議員が多い。今国会中に竹島問題を解決するに必要な考えられるあらゆる法律整備、予算処置の法案を緊急に提出すべきだ。このような提案に対して自民党・公明党が衆議院を解散することに固執すれば、例え解散に追い込まれても選挙結果は民主党に有利に傾く可能性がある。
・日本人は戦後60年以上平和をスローガンにしてきた。憲法9条をそのまま残しても、自衛隊は自国領土を守るための活動をできるはずだが、代わりに海上保安庁が領海警備を行っている。国会が自衛隊を首相の指揮権のもとにもっと自由に自国領土保全活動ができるよう法律整備を行えば、韓国や中国も無視することはできない。韓国の大統領選挙までの期間が残された時間で、迅速に民主・自民・公明が領土保全の法律整備と予算措置に動くことを望む。
・尖閣諸島における中国・台湾との関係を考えると、安全でないと言われるオスプレイの沖縄への配備においても、野田政権にとって日本の領土保全のために沖縄県民に「ここは我慢して欲しい」と頭を下げることで解決の手がかりを得たように感じる。民主党政権は沖縄の基地問題で鳩山前総理が大混乱の種を撒き散らした。その汚名を野田総理が回復するチャンスともなろう。
・竹島問題は今後の日本政府が領土保全にどのように取り組むかの試金石になる。その意味で李明博大統領がくれた今回のチャンスは「日本の政治」に対して勉強になるに違いない。中国との尖閣諸島、ロシアとの北方領土、どちらも竹島問題で日本政府が最大限の能力を発揮して対応したら、世界が日本の政治を見直すことになろう。特に民主党政権にとって不慣れな外交問題で金星をあげるチャンスになる。
「塞翁が馬」という諺は中国で生まれ、韓国経由で、日本に伝わったのであろう。日本の政治が「塞翁が馬」の知恵を活かせるか期待したい。チャンスとみたら「疾如風」という動きが必要なのはビジネスばかりではない。

2012/8/22 水曜日

竹島問題(その2)

Filed under: 若者に話したい仕事の経験 — mizusawa @ 20:15:16

玄葉外相が記者会見で武藤駐韓日本大使を帰任させたと報道されている。これから竹島問題が政治的に重要な時期を迎えるのに、特に野田政権にとって起死回生の韓国との駆け引きが予想されるのに、駐韓日本大使を帰任させるのは早すぎる。
玄葉外相は韓国が竹島を不法占拠していると発言したとTVニュースが紹介していた。「不法占拠」という言葉は政治的には韓国に遠慮していない強い言葉のようだ。日本国領土を不法占拠している他国に対して、自衛隊が自国の領土を守る活動をすることは当然である。
韓国、中国それにロシアにしても、日本国が第二次世界大戦で敗れ、その結果平和憲法を国是としたことで、永久に外国との戦争を放棄したことを十分に知っている。日本国憲法第9条は日本が軍隊を持たず、他国を侵略することはしない、と宣言している。私は個人的に第9条を大切な国是だと信じている。
しかし第9条は我が国に侵略する外国との戦いを否定するものではない。このあたりが曖昧で、韓国が竹島の不法占拠を進めていた自民党政権時代になすすべがなかった。しかし李明博大統領は民主党にチャンスを与えた。消費税増税で人気ガタ落ちの野田政権にとって、自民党ができなかった竹島問題を政治課題にして選挙で日本国民にアピールするチャンスが到来した。私は戦争は嫌いだが、野田首相の手紙をそのまま韓国が返してくるようなことになれば、竹島周辺海域を日本国領海として世界にアピールする自衛隊の派遣を計画すべきだ。世界中が注目してニュースとして報道され、事実上占拠され解決の糸口が無いように見えていた竹島問題を国際問題として解決するチャンスを李明博大統領が民主党にくれたことになる。
野田政権の頭脳集団に竹島問題を上手に政治的に利用し、中国、ロシアに対しても日本国領土ではそれなりに日本は軍事行動を行うのだ、という事例を竹島問題で示す必要がある。自衛隊は日本国領土を守るための軍隊である。李明博大統領がはからずもくれたチャンスを逃すことはない。

2012/8/10 金曜日

竹島問題

Filed under: 若者に話したい仕事の経験 — mizusawa @ 21:48:41

今日韓国の大統領が竹島を訪問した。同時に消費税増税法案が国会で三党合意のもとに本日成立した。このビッグイベント取り合わせは、野田総理に支持率回復のチャンスを天が与えたように思う。
隣国韓国との争いを好むわけでは無いが、野田総理が単に日本の韓国大使を呼び戻すだけではなくて、強い態度で韓国に相対することができれば、野田総理の支持率は急回復するだろう。
日本の領有権を明確に主張するために海上保安庁や自衛隊の艦船を竹島周辺に派遣する、日本人の韓国への観光旅行を停止し同時に韓国人の日本への入国を認めない、両国間の貿易を自粛するように日本の経済界に指示する、などというのは極端な例である。しかしこれらを具体的に検討して一部でも実行するような政治を行えば、日本政府が領土問題で曖昧な態度を示してきた従来の経緯を塗り替えることができる。
一方、野田総理の今までの行動から国民の大半が感じているように、従来通り日本流の穏やかさを前面に出して口先だけの抗議を繰り返せば、尖閣諸島で中国が、北方領土でロシアが、韓国大統領の行動から日本政治の弱腰を読み取り、すべて永久に日本の領土から消え去ってしまう。
野田総理に国会の早期解散を要求している自民党でも、野田総理が石原都知事をイメージさせる「日本の領土を守るのだ」という発言と行動を取れば、日本国民は野田さんを見直して次の衆議院選挙で大衆の支持が集まることは間違い無いだろう。その分自民党は支持が減るかも知れないし、第一国難となればあちらこちらの維新の会は影が薄くなろう。もしかすると民主党と自民党の大連立のきっかけになるかも知れない。またその他の弱小政党は存在価値さえ見えなくなる。
野田総理が日本国領土を守る決意表明をして、全国民をまとめる発言と行動ができるかどうか期待して待ちたい。

2012/8/6 月曜日

野田総理、ご決断を!

Filed under: 若者に話したい仕事の経験 — mizusawa @ 22:38:43

せっかく消費税法案を三党合意でまとめていながら、参議院で採決日程を延ばすことで、野田総理は最大の成果を台無しにする気配だ。政治生命をかけて日本の将来のために努力するというので、自民党・公明党が協力して三党合意ができて、これで多少なりとも日本の政治が少しは機能するかと期待していたのに。
自民党は解散を約束しなければ内閣不信任決議案を上程するという。公明党の発言は自民党に比較して冷静さを保っており、三党合意を尊重している。自民党が解散を約束させようとしている背景には政治的な駆け引きが複雑に絡み合っていると想像できるが、野田さんは早期解散を約束してはどうだろうか。いや、早く解散したほうが日本の政治が落ち着く。
自民党が内閣不信任決議案上程を考える以前から、細かな野党が沢山集まって内閣不信任案の提出時期を探っているようだ。みんなの党が主導権を握っているのかと思えば、その隣に「国民の生活が第一」の大物が座っている様子がテレビに映っており、それこそ野合集団という印象だ。みんなの党は自民党と決別した時の志を忘れ、小沢さんの「国民(自分)の生活が第一」と同じ集団ですよ、とアピールしているのだろうか。
野田総理の最近の発言は重みがなくなってきた。雄弁さでアピールした野田総理はどこに消えたのだろう。民主党内のゴタゴタに巻き込まれ、息もできない状況なのだろう。政治は決断だ。野田総理、消費税増税法案を成立させ、直後に解散し民意を問う、と大英断を!
選挙は水物だ。野田総理の政治生命が復活するチャンス、それは野田総理が自ら見せてきた実行力を再度選挙で国民にアピールすることと今国会が置かれているような危機的状況での大英断だ。国民は妥協よりも強いリーダシップを期待している。

2012/7/20 金曜日

マレーシア旅行(5)

Filed under: 若者に話したい仕事の経験, 熟年旅行 — mizusawa @ 11:28:31

帰国便は真夜中にKLIAを出発するJALだった。座席は行きと同じ番号。同じ機体だと座席前のテレビコントローラが正常に動作しないのではないかと心配したが、今回はまともに使えた。トラブルが発生したのはイヤホンの右側が聞こえないことだったが、差し支えないので左側だけで映画を2本鑑賞した。
西田敏行が主演する「火天の城」は織田信長が無理難題を大工の頭に命じ、エンジニアとしての高い能力で克服していく物語だった。通信技術者として経験してきた仕事から興味が湧いて全て鑑賞した。最後は同じ目的に向かって働く沢山の仲間に支えられている、という締めくくりだった。
二本目の映画は「The Best Exotic Marigold Hotel」を選んだ。選んだ理由は、英国人が老後生活をインドでスタートする内容で、インド旅行を経験して若干の興味が湧いたからだ。内容はコメディとして紹介されていたが、自分の年代の物語、つまり退職したり、連れ合いに先立たれた人が考えざるを得ない人生最後の生き方をテーマにしていて、「そうだろうな、同じだな」と印象に残った。
大きな組織で活躍していても、定年はスッパリと仕事から切り離される。判事を務めた主役の一人は若者の時にインドに残した禍根を整理するためにインドに行く。家政婦は何十年と家事手伝いをしてきても年齢を重ねると若者に仕事をとって代われ、ある日仕事がなくなる。幸せだったはずの主婦は夫に先立たれたら残っていたのは借金だけで、老後の生活の見通しも立たなくなる。まだ元気な人は伴侶に先立たれると寂しさから新しい伴侶を探したくなる。
物語のホテルはインドの若者が経営するボロホテルで若者の元気さが笑いをさそう。インドで生活を始めた年配者達は徐々に新しい生活を見つけてインドでの老後を楽しむようになる。
映画のなかでホテルの経営者役のインド人若者が「年寄りの世話は皆嫌がる。このホテルで年寄りを受け入れれば必ず儲かる」と言っていた。長寿社会の事実を映画はテーマにしていた。
短いマレーシア旅行は終わった。
img_0184s.jpg
クアラルンプール近郊の住宅街

次のページ »

HTML convert time: 2.343 sec. Powered by WordPress ME