もうだいぶ前から若いみなさんたちの「科学離れ」が話題になっています。
わが国がG7に入るほどの発展をとげているのは科学技術のおかげなのですが、これを将来にも続けていけるかどうかは、若いみなさんが科学技術に挑戦するかどうかにかかっています。わが国にはエネルギー源もほとんどありませんし、ほかの自然資源にも恵まれていません。外国から材料を輸入して、外国がぜひほしいと思うような製品にして(価値を付加して)輸出することが必要です。また、別の見方では、生活がよくなっていて、若いみなさんが挑戦するような対象がない、ということも言われていますが、科学の目で見てみると、そんなに安泰な状況ではなくて、いまから一生懸命に対策を考えて実施しなければ大変なことになってしまうかもしれない、という状況でもあります。地球の温暖化がそのひとつですし、石油などのエネルギー源の枯渇、そして世界の人口の急激な増加もあります。おそらく、この3つが世界全体に共通な3つの大問題でしょう。この困難に対処するのは科学技術しかありません。
さらにもうひとつの見方ですが、個人として考えたときに、科学技術はわれわれに大きな喜びを与えてくれるものである、という点もあります。人間の頭脳が、どういう事柄を喜びと感じるようにできているのか、いろいろな説もあり、将来にかけての大きな研究対象でもあります。が、いままで未知だったことを知ることに大きな喜びを感じることは確かです。ボイジャー宇宙探査機やハッブル望遠鏡の写真を見て感激するのはそのためです。あんな宇宙の遠くの様子が詳しく分かったって自分の生活にはなんのいいこともないのに、どうしてうれしいのでしょうか。同じように、世界のだれもまだ見たことのない自然の振る舞いを自分が最初に見ることができたら、それがどんなに小さなことであっても、それ以上のよろこびはないでしょう。巨額なお金も、社会での偉い地位も、比較になりません。そういう純粋なよろこびを得ることを目的にして科学技術の世界に進むこともいいことだと思います。学者といわれる人々の多くは、そういう純粋な目的こそが本物だと言うでしょう。(工学部出身の筆者としては、上記のいくつかの目的のどれでも上下はないと思います。社会をよくするためということだって崇高なことです。)
硬いことを書いてきましたが、このようなことを考えつつ、いままでよりも幅広いみなさんに科学に親しんでいただくように、そして、すでに科学の世界におられる方には、時間を見つけて、自分の分野の外にいるひとびとに科学に親しんでもらうように工夫していただきたい、という趣旨で、考えたことをいろいろ書いていきたいと思います。
たまたま、このページを開いたみなさんが、ご自分でも考えられたことを投稿してくださることを期待しています。
よろしくおねがいします。 狐崎(めずらしい苗字です。盛岡付近のもののようです。まだ親戚しか会ったことはありませんが、インタネットで調べると親戚以外の狐崎さんもけっこうおられます。そのうちのお一人とメールを交換しましたが、そのかたも東北出身のかたで、もしかする遠い先祖が共通かもしれません。)