沖縄基地問題:岡田外相ガンバレ!

私が勤務する相模原市の住宅街上空を米軍の飛行機が飛んでいる。時に頭の上から騒音が聞こえることがある。先日目撃したのは戦闘機2機が爆音を響かせながら低空を飛行している風景だった。
飛行機騒音は時にしか聞こえない相模原市でも無神経な米軍パイロットのせいでビックリするほど大きな音だ。この騒音を毎日聞かされている沖縄県民にとって、基地がもたらす苦痛が耐えがたいことは容易に想像がつく。だからと言って社民党が主張するように、普天間基地を沖縄県外に移設するというのは同じ問題を移設先に移すだけで根本的な解決にはならない。
岡田外相は嘉手納に統合する個人案を主張している。昨日のニュースで紹介された沖縄基地問題の専門家の説明では、過去に同じ提案がなされて、消えた案だという。自民党の時代に提案されてそれで消えた案だから、民主党でも同じように消える、と言っているようにも聞こえた。
もし、民主党の外交政策が自民党と同一視されているのであれば、嘉手納統合案は消えよう。しかしこれは民主党にとって党の命運をかけた政治交渉だ。
米軍が嘉手納統合はできないと要求を突っぱねているという。その理由として「有事に十分な安全保障活動ができない」ことを挙げていると報道されていた。私より数年後の安保世代はその昔米軍が日本に必要かどうかで大騒ぎを起こした。
岡田外相は米軍の日本から順次撤退を民主党の主張として宣言しても良いのではないか。自民党は米軍迎合であったが、民主党は米国と政治的に対等な立場で主張してほしい。その違いを明確に国民に見せることができるかどうかは、かって消えた嘉手納統合案を民主党政権が米軍にのませるjことで、国民に強くアピールできる。
もし、岡田案が米軍の反対で行き詰るようであれば、米軍が日本に駐留することの是非を国民投票にかけるくらいの強い政策意志が示されても良いと考えている。

天下り

今年も大学3年生向けの講義「情報と社会」を担当する機会が昨日あった。出席者は56名だった。この授業は情報テクノロジー学科で勉強する学生に社会の動向を知ってもらう目的で、企業に勤めた先輩の話しを聞かせている。
私の講義はNTTで35年間働いた経験をもとに「雑談」をしている。「雑談」の授業をする理由は、これから就職活動をする大学3年生に自分の将来設計を考えてもらいたいからだ。昨日の講義は次のように始めた。
学生に向かって「この中に将来結婚したいとは思わない人は手を挙げて!」誰も手を挙げなかった。黒板に三角形のピラミッドを書いて、20代、30代、40代、50代、60代と階段状の横線を引いた。
就職活動をして会社に勤めると40代終わりには「肩たたき」がある。「会社を出て行ってくれ」という合図だ。会社はピラミッド構造になっているので、一部の人しか残れない。
一方結婚して子供を育てると「高い学費」を子供が大学を卒業するまで払わなければならない。会社は60歳で定年だから、結婚してすぐ子供が生まれたとしても22年間、子供が3人いれば約30年間は稼ぐ必要がある。そうすると結婚は遅くても30歳までにしておいた方が好ましい。60歳を過ぎているお父さんは、君たちに何も言わなくても、学資の工面で今大変な思いをしているはずだ。
大企業に勤めると、「肩たたき」で子会社を斡旋してくれる場合が多い。最初から子会社に勤めた人は、上司として親会社から「天下り」が落ちてくる。子会社に勤めている人はこの点に不満を持っている例が多い。
学生には授業で話した内容の内、印象に残った話と感想をレポート用紙に書いて授業の最後に提出するように指示している。複数の学生が「父親が大会社への就職を自分に勧める理由が分かった」とレポートに書いてきた。
官僚は民間会社全てが子会社のようなものだ。仕事を回せば、どの会社も天下りを受け入れる。
鳩山政権が高級官僚の「天下り禁止」を訴えている。官僚の税金無駄遣いも問題だが、日本企業の多くで「天下り依存人事」が慣習になっていて、実力勝負のビジネスが阻害されていることも問題だ。

鳩山政権の印象

鳩山政権が誕生してから1月以上が経過し、新しい政権に対しての不安感が徐々に薄れている。少なくとも自民党と民主党を入れ替えて良かったと大方の国民は考えているのではないか。
私個人が鳩山政権を好ましいと考える理由を列挙してみよう。
(1)鳩山首相は終始謙虚さを態度に表わして記者会見に臨んでいる。お兄さんの強引さとは正反対であり、日本人の好む知的な一面を感じる。
(2)鳩山政権になってマニフェストという言葉が頻繁に使われる。国民に約束したことを前面に出しているのは、国民の後押しを得て政策を実行するという姿勢を見せるうえで好ましく感じる。
(3)鳩山政権の大臣は自民党と同じように年配者が並んだ印象で若干がっかりしたが、三役という立場を与えられた若手の政治家が実質活動のイニシャティブをとっているように見える。若手の発言から良く勉強しており、乱暴な質問にも丁寧に答える態度に好感が持てる。
(4)鳩山政権は連立政権なので、沖縄の米軍基地移転について容易に解決することはできないと予想できる。それでも岡田外務大臣、防衛大臣がそれぞれ異なる見解を述べており、鳩山政権の決断がどのように進むのか国民がやきもきしているのではなかろうか。政権内で意見が異なっても、その発言を許して国民の反応を見て、徐々に国民の意見を集約し、最終的には落ち着きどころを探す作戦と思われる。このような政治手法は国民に広くいろいろ考えさせて収束させる手段として賢い方法だと考える。無論リスクもあるだろうがそれが政治だ。
(5)鳩山政権になってテレビに流れる政治動向のニュースの量が大幅に増えたという印象だ。したがって政治が国民の関心を集め、面白くなってきた。
昨日のニュースでは鳩山首相の国会における所信表明演説について各党の反応が短く紹介されていた。自民党の谷垣総裁が「ナチス」を引用して批判していた。この批判は自民党にとって最悪な言葉だと感じた。自民党はますます政権から遠くなるような道を選んだのだろうか。

新型インフルエンザ

介護保険料を支払いなさいと通知を受け取ると、まだそんな年ではないと言いたくなる。それでも先週今週と軽い頭痛がして、これは年のせいかも知れない、脳梗塞の前兆かも知れないと若干不安になる。
健康診断では毎年のように血圧の数値が高く出るのではないかとヒヤヒヤしている。まてよ、新型インフルエンザが巷ではやっているので、風邪の症状で頭痛が出たのではないか。
毎週火曜日と木曜日の研究室定例打合せに出席するはずの10名の学生が半数しかこない。学生はメールで「体調が悪いので欠席します」と連絡してくるが、学生のことだ、寝坊かも知れないし、打合せで発表する準備ができなかったのかも知れない。
いやいや学生を疑うのはやめよう。学生は新型インフルエンザで体調が悪くなったのだろう。学校からの指示で、新型インフルエンザと思われる学生が授業に欠席する場合には、その点を考慮するようにと連絡が来ている。無理矢理登校させず、しっかり体調を回復させたのち、医師の診断書を持参させて、完治したことを確認するように、とある。授業に欠席しても、新型インフルエンザが原因であれば、補講などして教員が配慮するようにとある。新型インフルエンザのおかげで仕事が増えそうだ。
さて自身の頭痛について、うっかり家内に話したら、医者に行くようにと再三催促だ。こちらの方が頭痛の原因になりそうだ。幸いここ数日は頭痛の気配が消えた。新型インフルエンザは熱がでると聞いているが、熱は出ていない。
報道では、新型インフルエンザが急速に広がっているという。実感では、すでにピークに達しているのではないか。これからワクチンを投与するというが、その前に大半の人がすでに感染して自然に体内に免疫を獲得したのではなかろうか。
新型インフルエンザのワクチン騒ぎは、「遅きに失した可能性が大」と思っているが、さてどうなるか。