菅総理を退陣させる時期ではない

東日本大震災で東北がかってない大ダメージを受け、福島原発についての情報は日毎に深刻な状況にあることが明らかにされている。既に3月11日から2月半経過し、我々フツーの市民は日常生活に慣れてきたように見える。それでも、福島原発が安全な冷温停止状態になっているわけではないし、東電の工程表では目標を示していても、達成できるとは確約していない。
そのような深刻な事態が継続している日本で、自民党、公明党は菅総理に対して不信任決議案を提出すると昨日報道があった。東日本大震災の対策に多くの日本国民が不満をもっていることは、菅総理の支持率が低いことから明らかだ。だからと言って、この時期、即ち大震災からの回復の道筋が見えていない現在、また福島原発は依然として危機的な状態にある時に、政権を取り替えることを国民が希望しているかといえば、それはあり得ないと考える。
国民は菅政権が自民党政権に置き換わったとしても、長年の原子力政策を実行してきた張本人は自民党であることを知っているから、菅政権ほどクリーンエネルギーへの思い切った転換ができるとは思わない。もし、自民党に政権が移れば、政権交代により新しい大臣が誕生し、今までの経緯を白紙に戻して独自色を出そうとするから、大地震からの復旧が軌道に乗り始めたこの時期に、再度政治の大地震を発生させて復興を阻害することになる。
福島原発に責任をもつ東電は、それこそ政治家の相手などしている暇はないはずだが、政権交代は東電にも新しい大臣に従来の説明を繰り返す重荷をあたえ、決して良い結果に結び付かない。
衆議院で菅政権への不信任が可決されないことを願うばかりだ。不信任が可決されれば、諸外国から日本の政治家が己の権利(谷垣総裁は野党議員の権利だと発言した)ばかりを振りかざして、日本国民全体のことを深く考えていないと笑われてしまう。いわゆる小沢グループには本気で日本のためになるのかと悩んでほしい。

東日本大震災(6)

3月11日の東日本大震災発生で浦安市は液状化した。我が家は3週間息子のアパートへ避難して生活し、その後浦安市に戻ってきた。上下水道が仮復旧したのでそれまで使えなかったトイレやお風呂が使えるようになり生活できると判断した。
すでに5月。気候の良いシーズンになった。あれから二月以上経過した。液状化で灰色の泥に埋まっていた木や草も若葉の緑を見せてくれるようになった。見明川沿いの桜並木が咲いたときは、まだ震災の影響が強く残っており、今年の桜を観賞する心理的な余裕もなかった。気がつくと桜はあっという間に散ってしまっていた。
庭に噴き出した液状化の砂はシャベルやスコップですくい、配布された砂袋に入れて回収してもらった。それでも砂が綺麗に全部とれたわけではないので、庭の草や木が枯れてしまうのではなかろうかと心配したが、あまりその気配はない。龍の髭と呼んでいる背丈の低い草は葉がかなり枯れた感じで元気がないが、それ以外はいつもの通りだ。草木の芽が噴き出したことで、鮮やかな若い緑の光が庭の窓越しに入ってくるので、元気を感じる。
液状化の被災者だと多くの友人に話したので、友達は異口同音に質問してくる。「その後生活は普段通りに戻りましたか?」さてどう返答したものかと、何時も考える。生活は普段に戻ったが、町は地震の爪痕を多く残している。買い物に出かけると目にする富岡交番もその一つだ。メインストリートの四つ角に位置しているので、否が応でも目に入る。元の綺麗な町に戻るには年単位で必要であろう。我々も若干苦労したが、津波の被害にあわれ、追い打ちをかけるように福島原発メルトダウンの影響をもろに被った方々の苦労は耐えがたいと実感をもって感じる。
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富岡交番