プライドを失った自民党

人が物事を判断するとき、自身のプライドが重要な役割を果たす。2閣僚の問責決議案が参議院に提出されようとしており、参議院では野党が多数のため可決される見込みだそうだ。国会で再三にわたり問責決議がされていることに国民はうんざりしている。国会議員を選ぶ国民も悪いのかも知れないが、国会議員が度々問責されるのは、与党野党を問わずに国会議員自身が問責に値するような人材が多数を占めている現実を露呈している。自民党、公明党など野党が民主党の出来の悪い閣僚を問責して、自分たちが立派だと国民が考えると思ったら大間違いだ。国民の目から見れば、五十歩百歩、目くそ鼻くそを笑うの類である。
自民党は問責された大臣がそのまま居残れば、国会審議に応じないとしているそうだ。国会審議は議員が果たさなければならない大切な仕事だ。仕事をしないことを声高に主張して、それが正義だと言わんばかりの自民党は、既に議員として果たさなければならない職責を放棄しプライドを失った集団だ。出来の悪い議員の中でも他人の揚げ足をとって自分たちが偉いのだというような行動は、本当にプライドに基づいて行動している日本人には居ないと信じる。
自分の本来の仕事を放棄して、あるいは与えられた職責を果たさずに拒否権を乱用する出来の悪いサラリーマンを大企業で何人も目にした。「自民党よ、お前もか」とあきれるばかりだ。

原発再稼働に反対します。

最近のニュースでは政府が関西電力大飯原発の再稼働について1週間以内に結論を出す様子だと報道している。原発はとてつもない大きな被害を出すことが福島原発で国民に明らかになった以上、現時点での原発の再稼働には反対だ。
どのようなシステム事故が発生した場合でも、そのシステムを人が設計したのであれば、迅速に復旧する手順が証明されていなければ、再度そのシステムを稼働させてはいけない、というのがその理由だ。
福島原発事故が起こした国民への被害は、終息の見込みが立たないというよりは、さらに今後どれだけ被害が広がるのか予測できないという現状だ。元の日本に戻すことができないような事故を起こすシステムについて、再度危険を覚悟で動かす正論は成立しない。
再稼働が正論であると主張する人々は、原発に己の生活がかかっている人々で、その意味で同情するが、福島原発の事故で避難生活を余儀なくされている人々のことを思い起こせば、正論とはなりえない。
国民全体の立場で考えれば、二度と福島の事故を発生させない最良の選択は原発の再稼働を認めないことである。たとえそれが原因で、この夏電力不足に陥っても、日本国民は電力会社に頼らない知恵と経験を積み重ね、この危機から学んだことで将来の日本の姿を描き出すに違いない。
再度主張する。原発の再稼働には反対である。

カリフォルニア旅行(7)

教員として定年を迎え私は直に69歳になる。人生の節目はどこにあったかと言えば、大学を卒業した23歳、会社に就職して昇進で同期に後れを取ることが明確になった40歳、そして大学への転職が何とか成立した56歳である。およそ、15年から20年ごとに人生の節目が到来しており、退職を迎える現在も一つの節目である。
人生の節目では次の節目までの目標を立て、どのように行動するかの作戦を考えてきた。
退職後の人生設計は今までと目標の立て方が異なる。第一に今までは会社や学校という大組織の中で仕事をしてきた。会社では上司からの指示の範囲で行動することが仕事であった。自分がやりたいことがあってもできない場合が多いのが大会社での制約だが、今考えると会社から与えられた仕事に従事することは気楽な稼業だ。大学の先生という職業は素晴らしい。仕事に費やす時間の割り振りに自由度があり、かつ自分で研究の目標を設定できる。何よりも若い学生を育てる仕事はやりがいがある。もっとも教えたことを覚えてくれていない学生が多くてしばしば失望させられたが。
さて退職後の仕事は自分で決められるが組織のバックアップが無い。つまりお金も人も無い。それでも何らかの挑戦をしたい。何年間仕事が続けられるかは未定である。同年代で既に天国に召された、あるいは闘病生活に入っている友達が何人もいる。
ロサンゼルスから成田へのANAの機中で、三浦友和の映画RAILWAYSを見た。定年を迎える電車の運転士の話である。退職という自分と同じ境遇に共感を覚え二時間の映画にのめりこんだ。三浦友和が演じる年配の運転手は古いタイプで真面目実直に勤め上げたけれど、家庭や奥さんに思いやりを示すのが下手である。自分の性格とダブっている。40年間も勤め上げた仕事が天職になっているのは誰でも当然だろう。多くの退職年代が仕事に没頭してきたことに拍手を送りたい。福島原発など大きな課題も抱えているが、現在の日本が世界の先進国に仲間入りしたのは我々昭和世代のひたむきな努力の結実である、と自負したい。
そうだ一つ書きたいことがある。カリフォルニアの食事の単調さにうんざりしていた我々は帰国便ANA5便の機中で出された食事に感激した。日本食でおいしかった。我々の旅行はいつもエコノミーだが、食事がおいしいのは何よりもありがたい。
カリフォルニアの古いミッション
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