竹島問題(その3)

野田総理は昨日8月24日夕刻記者会見し、韓国が竹島を「不法占拠」していると明言した。首相による領土・領海に関する記者会見が異例であると本日読売新聞一面に書いてある。
今回の竹島問題は韓国の李明博大統領が野田総理にはからずもくれた内政問題・難しい外交課題を解決するチャンスだ。ただし、このチャンスを活かすには迅速な野田総理の動きが必須だ。武田信玄の「疾如風、徐如林、侵掠如火、不動如山」を実践しないとチャンスを失う。野田総理が記者会見した「異例」だけでは何も解決しない。
・野田政権は自民党・公明党から衆議院の早期解散を求められている。しかし現状のままで解散すると選挙で大敗する可能性が高いので民主党内部では早期解散に反対する議員が多い。今国会中に竹島問題を解決するに必要な考えられるあらゆる法律整備、予算処置の法案を緊急に提出すべきだ。このような提案に対して自民党・公明党が衆議院を解散することに固執すれば、例え解散に追い込まれても選挙結果は民主党に有利に傾く可能性がある。
・日本人は戦後60年以上平和をスローガンにしてきた。憲法9条をそのまま残しても、自衛隊は自国領土を守るための活動をできるはずだが、代わりに海上保安庁が領海警備を行っている。国会が自衛隊を首相の指揮権のもとにもっと自由に自国領土保全活動ができるよう法律整備を行えば、韓国や中国も無視することはできない。韓国の大統領選挙までの期間が残された時間で、迅速に民主・自民・公明が領土保全の法律整備と予算措置に動くことを望む。
・尖閣諸島における中国・台湾との関係を考えると、安全でないと言われるオスプレイの沖縄への配備においても、野田政権にとって日本の領土保全のために沖縄県民に「ここは我慢して欲しい」と頭を下げることで解決の手がかりを得たように感じる。民主党政権は沖縄の基地問題で鳩山前総理が大混乱の種を撒き散らした。その汚名を野田総理が回復するチャンスともなろう。
・竹島問題は今後の日本政府が領土保全にどのように取り組むかの試金石になる。その意味で李明博大統領がくれた今回のチャンスは「日本の政治」に対して勉強になるに違いない。中国との尖閣諸島、ロシアとの北方領土、どちらも竹島問題で日本政府が最大限の能力を発揮して対応したら、世界が日本の政治を見直すことになろう。特に民主党政権にとって不慣れな外交問題で金星をあげるチャンスになる。
「塞翁が馬」という諺は中国で生まれ、韓国経由で、日本に伝わったのであろう。日本の政治が「塞翁が馬」の知恵を活かせるか期待したい。チャンスとみたら「疾如風」という動きが必要なのはビジネスばかりではない。

竹島問題(その2)

玄葉外相が記者会見で武藤駐韓日本大使を帰任させたと報道されている。これから竹島問題が政治的に重要な時期を迎えるのに、特に野田政権にとって起死回生の韓国との駆け引きが予想されるのに、駐韓日本大使を帰任させるのは早すぎる。
玄葉外相は韓国が竹島を不法占拠していると発言したとTVニュースが紹介していた。「不法占拠」という言葉は政治的には韓国に遠慮していない強い言葉のようだ。日本国領土を不法占拠している他国に対して、自衛隊が自国の領土を守る活動をすることは当然である。
韓国、中国それにロシアにしても、日本国が第二次世界大戦で敗れ、その結果平和憲法を国是としたことで、永久に外国との戦争を放棄したことを十分に知っている。日本国憲法第9条は日本が軍隊を持たず、他国を侵略することはしない、と宣言している。私は個人的に第9条を大切な国是だと信じている。
しかし第9条は我が国に侵略する外国との戦いを否定するものではない。このあたりが曖昧で、韓国が竹島の不法占拠を進めていた自民党政権時代になすすべがなかった。しかし李明博大統領は民主党にチャンスを与えた。消費税増税で人気ガタ落ちの野田政権にとって、自民党ができなかった竹島問題を政治課題にして選挙で日本国民にアピールするチャンスが到来した。私は戦争は嫌いだが、野田首相の手紙をそのまま韓国が返してくるようなことになれば、竹島周辺海域を日本国領海として世界にアピールする自衛隊の派遣を計画すべきだ。世界中が注目してニュースとして報道され、事実上占拠され解決の糸口が無いように見えていた竹島問題を国際問題として解決するチャンスを李明博大統領が民主党にくれたことになる。
野田政権の頭脳集団に竹島問題を上手に政治的に利用し、中国、ロシアに対しても日本国領土ではそれなりに日本は軍事行動を行うのだ、という事例を竹島問題で示す必要がある。自衛隊は日本国領土を守るための軍隊である。李明博大統領がはからずもくれたチャンスを逃すことはない。

竹島問題

今日韓国の大統領が竹島を訪問した。同時に消費税増税法案が国会で三党合意のもとに本日成立した。このビッグイベント取り合わせは、野田総理に支持率回復のチャンスを天が与えたように思う。
隣国韓国との争いを好むわけでは無いが、野田総理が単に日本の韓国大使を呼び戻すだけではなくて、強い態度で韓国に相対することができれば、野田総理の支持率は急回復するだろう。
日本の領有権を明確に主張するために海上保安庁や自衛隊の艦船を竹島周辺に派遣する、日本人の韓国への観光旅行を停止し同時に韓国人の日本への入国を認めない、両国間の貿易を自粛するように日本の経済界に指示する、などというのは極端な例である。しかしこれらを具体的に検討して一部でも実行するような政治を行えば、日本政府が領土問題で曖昧な態度を示してきた従来の経緯を塗り替えることができる。
一方、野田総理の今までの行動から国民の大半が感じているように、従来通り日本流の穏やかさを前面に出して口先だけの抗議を繰り返せば、尖閣諸島で中国が、北方領土でロシアが、韓国大統領の行動から日本政治の弱腰を読み取り、すべて永久に日本の領土から消え去ってしまう。
野田総理に国会の早期解散を要求している自民党でも、野田総理が石原都知事をイメージさせる「日本の領土を守るのだ」という発言と行動を取れば、日本国民は野田さんを見直して次の衆議院選挙で大衆の支持が集まることは間違い無いだろう。その分自民党は支持が減るかも知れないし、第一国難となればあちらこちらの維新の会は影が薄くなろう。もしかすると民主党と自民党の大連立のきっかけになるかも知れない。またその他の弱小政党は存在価値さえ見えなくなる。
野田総理が日本国領土を守る決意表明をして、全国民をまとめる発言と行動ができるかどうか期待して待ちたい。

野田総理、ご決断を!

せっかく消費税法案を三党合意でまとめていながら、参議院で採決日程を延ばすことで、野田総理は最大の成果を台無しにする気配だ。政治生命をかけて日本の将来のために努力するというので、自民党・公明党が協力して三党合意ができて、これで多少なりとも日本の政治が少しは機能するかと期待していたのに。
自民党は解散を約束しなければ内閣不信任決議案を上程するという。公明党の発言は自民党に比較して冷静さを保っており、三党合意を尊重している。自民党が解散を約束させようとしている背景には政治的な駆け引きが複雑に絡み合っていると想像できるが、野田さんは早期解散を約束してはどうだろうか。いや、早く解散したほうが日本の政治が落ち着く。
自民党が内閣不信任決議案上程を考える以前から、細かな野党が沢山集まって内閣不信任案の提出時期を探っているようだ。みんなの党が主導権を握っているのかと思えば、その隣に「国民の生活が第一」の大物が座っている様子がテレビに映っており、それこそ野合集団という印象だ。みんなの党は自民党と決別した時の志を忘れ、小沢さんの「国民(自分)の生活が第一」と同じ集団ですよ、とアピールしているのだろうか。
野田総理の最近の発言は重みがなくなってきた。雄弁さでアピールした野田総理はどこに消えたのだろう。民主党内のゴタゴタに巻き込まれ、息もできない状況なのだろう。政治は決断だ。野田総理、消費税増税法案を成立させ、直後に解散し民意を問う、と大英断を!
選挙は水物だ。野田総理の政治生命が復活するチャンス、それは野田総理が自ら見せてきた実行力を再度選挙で国民にアピールすることと今国会が置かれているような危機的状況での大英断だ。国民は妥協よりも強いリーダシップを期待している。