キッシンジャー氏の提言

91歳キッシンジャー氏の提言が1月3日土曜読売新聞トップページに「日本の役割 熟慮の時」というタイトルで掲載されていた。私が生まれたときには第二次世界大戦の真っただ中だったから、その後の日本の発展について71歳の現在不思議で仕方がないと感じることがある。それは最近のアラブ諸国における内戦や戦争である。戦争に負けた日本が繁栄し、そのような経験の無い国々で戦争が続いており、いつまでたっても平和な国を作ることができない現実がある。キッシンジャー氏はその様子を「米国が日本を作り直したのではない。日本自身が、自らの伝統的な価値観の中で、新たな状況、国際秩序に対応したのだ。」としている。昨年末に京都を散策する機会に恵まれた。タクシー運転手が京都は米国の有識者の希望で爆撃を免れたと話していた。西芳寺(苔寺)をはじめて訪問し、庭園の美しさを鑑賞する審美眼に欠けている我が身でも素晴らしく綺麗だと感じた。スティーブジョブスが家族を連れて苔寺を何回も訪れたと聞いて、我が身は日本人の伝統を知らないままに西欧の研究開発に追いつけ追い越せと仕事をしてきたことを知らされた。キッシンジャー氏の指摘では「日本は米国中心の連合国軍総司令部(GHQ)の権威を利用し、自らの力で国家の現代化を進め、復興を急いだ。」とある。日本の官僚に対して批判すれば議員が増えると考えている政党が野党にいるが、戦後70年間の実績は動かしがたい成果であろう。現在でも占領下のように米国基地が多数存在する日本において、荒廃した国土からどのように政策を進めて経済を発展させてきたのか、戦争の絶えないアラブ諸国に官僚の極意を伝えるミッション(インポッシブル?)が日本にはあると思う。世界平和を祈る!