お酒で死ぬことがないように

私が会社に入って3年目だったと思います。35年ほど前のことです。入社時の研修で3月間同じ合宿の部屋で寝泊りした友人が死にました。私は病院から棺が霊柩車で運ばれているときにお別れをしました。そのとき友人の両親が我々見送りにきた友達に深々と頭を下げていた光景を今でも覚えています。なぜ若者が突然他界したのか、友達に尋ねました。会社の懇親会からの帰り道に、電車のプラットフォームから落ちたと聞きました。やさしい誰にでも好かれる男でした。けれど、ちょっと不注意でした。ご両親は息子を許したでしょう。けれどご両親の挨拶を聞きながら、「なぜ死んだのだ!」と怒鳴りたい衝動にかられました。